AIをビジネスに利用することへの期待
Deep LearningはAI技術にブレークスルーを起こしました。とはいえ、まだまだ実験の段階ですが、それでも、今まで不可能だと思われていたことが数多く実現されています。
例えば、Googleが買収したAI開発ベンチャー企業DeepMind(ディープマインド)が開発したAI囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」は、2015年10月に人間のプロ囲碁棋士を互先(ハンディキャップなし)で破りました。「AlphaGo」はもちろん、Deep Learning(強化学習)を取り入れて開発されたものです。囲碁のルールと高得点になる理屈(報酬)を教えると、AIは過去の囲碁の試合データを読み込み、得点が高くなる確率の高い手を自分で見つけるのです。
また、DeepMindがDeep Learningを用いて開発したAIアルゴリズム「DQN(Deep Q-Network)」は、画像や点数といった初期情報(報酬)しか与えられない状態で、スペースインベーダーやブロック崩しといった古典的なアーケードゲーム49種類の遊び方、攻略手法を1から習得しました。すると、スペースインベーダーでは、1978年のブームの頃、日本の名古屋で生み出されたという、効率的に攻略できる「名古屋打ち」を自ら取得しました。

このような実験段階のモノだけでなく、AIを搭載し自動運転で走行する自動車も実用化されつつあります。他にも、ロボット、医学(診断)、デジタルマーケティングなど、さまざまな分野での応用が始まっています。
今後、AIはさらに進化し、人間の日常生活にさまざまな形で組み込まれていくはずです。AIは今後のビジネスに欠かせない存在となるでしょう。今ある仕事がAIに取って代わられたとしても、それ以上の、AIを活用したビジネスと雇用が創出されるともいわれています。
これからの企業家はAIの活用を前提としたビジネスを考えることが求められていきます。
【 制作/コンテンツブレイン 】
2017/5/24