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企業風土づくりと人材育成がテーマ

西澤 順一 氏
1980年、現みずほ銀行入行。みずほ銀行執行役員名古屋中央支店名古屋中央法人部長、みずほコーポレート銀行常務取締役などを歴任し、2011年、みずほフィナンシャルグループ取締役副社長に就任。2013年4月から現職。

「社員がお互いに刺激し合い、常に化学反応を追い求めるような組織風土づくりを推進します」

海野:昨年、創立10周年を迎えられたと伺いました。
西澤:当グループには、IT分野を手がける子会社がいくつかありました。これが合併して当社が設立されたのが2004年で、去年でちょうど10年になりました。当社では現在、みずほ銀行・みずほ信託銀行の次期システム構築を最重要課題に位置付け、全社を挙げてその完遂に取り組んでいますが、それと同時に、その先に向けての組織風土づくりと人材価値向上も決しておろそかにはできないと考えています。
海野:西澤社長が目指す組織風土とは、どのようなものでしょうか。
西澤:当社のような専門家集団というものは、どうしても自分の専門領域だけに集中してしまい、周囲にあまり注意が向かないといった状況に陥りがちです。私は当社がもつITやコンサルティングの「尖った部分」を保ちながらも、多様性に溢れた人材を、いかに有機的に繋げるかが生命線であると考えています。高い専門性を持ったプロフェッショナル同士が互いに刺激し合い、常に頭の片隅で化学反応を追い求めるような空気、すなわち組織風土をつくることが大切だという思いをあらためて強くしています。
海野:具体的にはどのような取り組みをされていますか。
西澤:組織風土の変革は容易ではなく時間もかかります。就任以来、色々な取り組みを進めてきており、例えば、当社にある76の部が、会社全体の目標を踏まえてそれぞれのビジョンをつくっています。内容もさることながら、練り上げるプロセスで部長のリーダーシップや、部員一人ひとりが組織の将来を自分事としてとらえる習慣を身につけてもらいたいと思っていたのですが、想定以上にポジティブな取り組みが見られ、嬉しい驚きでした。また、当社が設立10周年を迎えた昨年10月1日を起点に、1年間をかけて会社の過去を知り、未来を考え、想いを共有する取り組みを進めています。具体的には当社の歴史を知るための年表や現在を知るための部署紹介の作成、新入社員による未来への宣言、「人を知る」「歴史を知る」「未来を考える」をテーマにした未来カフェなどです。そのなかで、役職員一人ひとりが当社の歴史を知り、周囲により関心をもち、未来を自分事として考え始めているという、手ごたえを感じています。

「IT基盤や新規サービスで、御社の事業展開を全力でサポートします」

海野:人事部門に長く携わられたご経験から、人材育成面で難しいと感じられた部分がおありですか。
西澤:お客さまにご満足いただくために、尖っ た専門性は必要なものです。しかし、専門家が限られた場所に閉じこもってしまうのは、当グループが掲げる人材育成の考え方からすると望ましい状態とは言えません。やはり他流試合というか、違った経験を積み重ねることが大切であり、そういったことを踏まえ、中長期的な人材育成を進めています。外部研修や研究会への参加はもとより、日本を代表するメーカーの研究セクションや、新聞の一面を飾るような大プロジェクトへの参画などが最近の具体的事例です。また、複眼的・客観的な状況判断力を身につけること、コミュニケーション能力の地力をつけることを主たる目的として、入社7年目をメドとした人事ローテーションに取り組んでいます。専門性の追求や業務の円滑な遂行との連立方程式になるので決して簡単なことではないのですが、人材育成とはそういうものだと思って腰を据えて取り組んでいます。

協業を機に、新たなビジネスを開拓したい

海野:最近のトピックスとして、マイナンバー管理サービス「マイナBANK」を提供されています。このような新しい取り組みを始められた背景や、企画意図などお聞かせいただけますでしょうか。
西澤:当社は従来から多数のお客さまに給与計算アウトソーシングサービスを提供しており、マイナンバー制度への対応についても検討を続けてきました。その中で多くのお客さまから「何をすればいいのかわからない」「集まったマイナンバーが漏えいしないか不安だ」といった声をいただき、より幅広いお客さまにご満足いただけるような新サービスとして企画したのが「マイナBANK」です。おかげさまで多数の引き合いを頂戴しており、その反響の大きさに身が引き締まる思いがしています。
海野:御社の「マイナBANK」に関するお仕事の一部を弊社にご発注いただき、誠にありがとうございました。今回の協業を機に御社とのビジネスを拡大させていただきたいと思っておりますが、ご要望などありましたらお聞かせください。
西澤:マイナンバーの収集から保管、廃棄までのライフサイクルを一貫して支援する本サービスの提供にあたっては、御社から多大なご協力をいただきました。御社グループとは、〈みずほ〉のバンキングシステムを中心に長年にわたって大変深いお付き合いをいただいています。御社ならびに御社グループの技術、経験、品質には絶大な信頼を置いており、これからもぜひお力添えいただきたいと考えています。
海野:こちらこそ、引き続きご指導いただければ幸いです。本日はありがとうございました。

社屋写真

CORPORATE PROFILE

名称
みずほ情報総研株式会社
所在地
東京都千代田区神田錦町 2-3
設立
2004年10月1日
従業員数
約4,700人
事業内容
コンサルティング、システムインテグレーション、アウトソーシング
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