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データセンターのリノベーションによる新たなニーズへの対応

データセンターを利用するお客さまからのご要望にも、時代によって変化がありますか?

永倉:ビジネスが多様化するなかで、データセンターに対するお客さまのニーズも多様化しています。例えば、お客さまの商品開発サイクルが短くなり、データセンターへのIT機器などの受入れリードタイムも短縮化が求められるようになりました。従来のデータセンターでは、新しいIT機器を収納するラックを設置(立架)するために、床に穴を開ける工事をして、分電盤から電源線を引いて、……という作業が必要であり、工事を含めると数週間程度の準備期間が必要でした。しかしそれでは「すぐにでも新たなラックを利用したい。」というご要望に応えることはできません。また、ラックの撤去や入れ替えなどが増えると、いわゆる無駄の多い虫食いのサーバールームになってしまい効率的なスペース提供が難しくなるという別の課題も出てきました。

久保田:そこで2009年以降に増床するデータセンターは、工期短縮や省エネ化などお客さまニーズや最新技術を取り入れられるよう、需要に応じて既存のサーバールームの再設計(リノベーション)を行っています。

永倉:また、これまでの運用上の課題を持ち越さないよう、設計工程には運用担当の社員も参画しました。吸排気の分離や電力の見える化、全方位型監視カメラの採用などさまざまな施策によりリノベートすることで、データセンターの効率化を進めてきました。

蓄積したノウハウを、お客さまにも提供

数多くのスキル、ノウハウが蓄積されていると思いますが、その蓄積をどのように応用しているのですか?

蓄積したノウハウを、お客さまにも提供

永倉:私たちは、一つ一つの事例をまとめて、「エンジニアリングルール」という形でドキュメント化して共有しています。あるお客さまで起こった課題は、もしかしたら他のお客さまのシステムでも起こっているかもしれません。それを見過ごさないように、新たに得たスキルを社員全員で共有しています。

久保田:例えば熱溜まりは、IT機器のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。高温になりすぎたサーバーは、自動的にパフォーマンスを落として温度を下げようとするからです。サーバーのパフォーマンスが落ちれば、レスポンスも悪くなり、お客さまのビジネスにも影響を与えます。また電力も余計にかかりますし、故障の原因にもなります。つまり熱溜まりを放置することは、お客さまにとって大きなデメリットとなります。

永倉:このようにスキルの共有も運用プロセスに組み込んでいるのは、NTTコムウェアの「SmartCloud データセンター」の強みと考えています。私たちがお預かりしているのはシステムだけではない、お客さまのビジネスをお預かりしていると考えているからです。

久保田:そしてこのようにして培ったノウハウは、お客さまにも提供しています。NTTコムウェアはSIerでもあります。データセンター事業だけでなく、システム構築などもお付き合いさせていただいています。その過程で、お客さまのデータセンター運用上の課題についてご相談をうけることもあります。そのようなときは、私たちの持っているスキルやノウハウを、コンサルティングサービスとしてご提供しています。

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