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これまでの固定観念に捉われない大胆な発想

今後も新しい課題、新しいニーズが生まれてくると思いますが、すでに始めている新たな取り組みはあるのでしょうか?

永倉:一つは、完全外気を利用した「排熱式データセンター」の取り組みです。これはエアコンなどの空調機器を利用せず、屋外から空気を取り入れて除熱する方法です。目標温度を設定するのではなく、許容範囲に収まっていればよいという考え方で、具体的には温度の許容範囲と外気温との差が大きい時期を、暖気と冷気の混気やIT機器の発熱量に応じたファン制御により空調する仕組みです。また、許容範囲を拡げるため、サーバーやストレージなどの40℃対応のIT機器を搭載しました。現在は、実証段階を終えて、NTTコムウェアの社内システム向けに運用しています。

久保田:もう一つ、さらなる高性能なIT機器を搭載できるように「液浸冷却」にも取り組みました。特殊な液体の中にIT機器を沈めて冷却するという、まったく新しい冷却方式です。冷却効果が高いことから、機器の高密度収容が可能なうえエネルギー消費も抑えられ、ファンなどの稼動部品も削減できるため故障の確率も減らせるというメリットもあります。現在は、実証実験を終え、お客さまからご要望があれば、ご提案できる状態にあります。

<NTTコムウェアの取り組み>

NTTコムウェアの取り組み

NTTグループ ソリューション環境ラベル

登録番号13H-006

ファシリティ、IT、ビジネスの専門家としての知見がデータセンターには必要

今後は、ますますIT機器が高性能化していくと予想されています。データセンターはどのように対応していくのですか?

久保田:NTTコムウェアではさまざまな取り組みによって多くの課題を解決してきました。しかし、これからのお客さまのニーズに応えるには、さらに抜本的な「カイゼン」が必要と考えています。

永倉:さきほど紹介したような取り組みを経験して、私たちはこの蓄積が、次の課題解決、未来のビジネスにつながるという手応えを感じています。例えば、データセンターで使用するIT機器は、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)向けなど年々高性能になっています。これは機器の発熱量も高くなっていることを意味します。

久保田:NTTコムウェアの「SmartCloud データセンター」では、前述のような取り組みの結果、効率的な電力消費、冷却が可能になったため、実効10kVAといった高発熱ラックもお預かりすることが可能です。お客さまからは、新規のシステム設置だけでなく、増設の依頼も多く、より計画的なラック配置、搭載計画、そして継続的なリノベーションに取り組んでいます。

「課題発生」「課題解決」「フィードバック」というプロセスを回しながら、日々改善に取り組んでいる

永倉:このようにデータセンターでは日々いろいろな課題が発生しています。そして現場での地道な努力と大胆な発想による両輪で解決してきました。また、そこで得たスキルをフィードバックして、効率的な運用の仕組みなどに活かしています。この「課題発生」「課題解決」「フィードバック」というプロセスを回しながら、日々改善に取り組んでいます。ただ改善するのではなく、付加価値を高めながら改善していく。私たちはこのプロセス自体も「リノベーション」と呼んでいます。

久保田:データセンターには、建物や設備といった側面があり、ファシリティの専門家でなくてはいけません。その一方でITに関しても専門家でなくてはいけません。つまり、ファシリティとIT、両方に精通している必要があるのです。さらにSIerとして、お客さまのビジネスへの理解、この3つの要素に対して応えられることが、データセンターに求められることだと考えています。

永倉:データセンターに関してお困りのことがあればぜひご相談ください。NTTコムウェアは、データセンター事業者であるとともに、SIerでもあります。お客さまにとってメリットになるようなデータセンターを運用したいという思いで、私たちは地道な努力を続けています。

  • 「SmartCloud(スマートクラウド)」、「SmartCloud」ロゴは、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
  • その他、記載されている会社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
  • 所属部署、役割等については、取材当時のものです。

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