ブラウザのバージョンアップ対応にかかる開発コスト削減効果

※削減率は今回のトライアンフ21社のケースについての数値であり、要件により異なります

消耗品購買業務のニーズに応えるインターネット購買サービス「OffSide」

御社の事業についてお聞かせください。

敷島 賢悟氏

株式会社トライアンフ21
代表取締役社長

当社の設立のきっかけは、製薬会社を中心としたライフサイエンス業界の研究開発現場における消耗品購買業務の合理化でした。研究消耗品というのは多種多量かつ多頻度に都度購買されるため、各社の購買担当にとっては、複数発注先や進捗状況の管理が煩雑になるなど、頭痛の種でした。そこでその解決策としてASP型のインターネット購買サイト「OffSide」を2002年2月に提供開始しました。

インターネット購買サイト「OffSide」について教えてください。

「OffSide」には他の購買サイトとは異なる3つの特徴があります。
1つ目は、必要とする消耗品/物品をどのサプライヤからいくらで購入できるのかを比較し決定できることです。そして2つ目は、当社が消耗品購買に関わるさまざまな許認可を保有しているため、幅広い分野の消耗品をワンストップで購入可能であることです。例えば古物商の許認可も保有していますので、中古品の売買も可能となっています。
3つ目はお客さまとサプライヤの間の商流に関わることで、お客さまにとっては支払業務の、サプライヤにとっては販売請求や回収業務の煩雑さが解消されることです。

OffSide概要

丁寧に有効性検証を行うことでよりスムーズに導入

nexacro platformを導入するにあたり、抱えていた課題について教えていただけますでしょうか。

「OffSide」はこれまでご利用のお客さまの要望に応じてサービス向上のために随時システム開発をおこなってきました。しかし要望を頂いているにも関わらず、未対応の課題が「マルチブラウザ対応」でした。ブラウザについてはこれまではインターネットエクスプローラーしか対応できておらず、全てのお客さまに使い勝手が良いサイトとは言えませんでした。
またOSのバージョンアップがあるとブラウザのバージョンもアップせざるを得ず、画面のレイアウトを修正するなどの対応も発生していたためITのコスト増加の原因にもなっていました。そこでこうした課題の解決策として、デバイスやOSに依存しないワンソース・マルチユース開発を可能にするウェブアプリケーション開発プラットフォームである、nexacro platformを採用しました。

nexacro platformを導入した効果はいかがでしょうか。

NTTコムウェアの丁寧なサポートを受けた上で、nexacro platformを導入したことにより、ブラウザのバージョンアップ毎にソースコードを修正したり、アプリケーションを開発する必要がなくなるなど、主な課題が全て解消できました。また、ご利用のお客さまからはさらなる要望として、一覧表のソートや項目入替えのカスタマイズなど画面レイアウトの使い勝手の向上が挙がりましたが、今までのように大幅なコストと時間をかけることなく簡単に修正できるようになりました。
弊社開発担当からは、設計工程でプロトタイプ画面を作成できるため、画面仕様の細かいイメージ合わせを開発の早い段階で効率よく行うことができたと聞いています。他にもプロトタイプ画面で性能評価ができるため、オンラインレスポンス時間などの性能が出るように画面設計を調整するといった工夫もできるようになりました。

nexacro platformの導入における感想をお聞かせください。

nexacro platformの導入により私たちの課題が確実に解決されることの検証が必要でした。その点、NTTコムウェアには業務や機能の詳細を踏まえた上で、導入の有効性の検証を確実に行っていただいたところが成功の要因だと考えています。

今回、nexacro platformの導入により、マルチブラウザ対応開発を容易に実現するための開発基盤を得られましたので、今後は「OffSide」を導入いただいたお客さまの購買業務のサポートをさらに進められるよう、NTTコムウェアと共に取り組んでいきたいと考えています。

マルチブラウザ対応

マルチブラウザ対応により、取引先が使用するブラウザの種類やバージョンを意識せずにサービスを展開