
PCをはじめ、タブレット、スマートフォンなど、クライアント端末管理は煩雑になるばかり。システム管理者の負荷も大きくなっています。そこでおすすめなのは、仮想デスクトップ(VDI)。クライアント端末管理の負荷を軽減します。
- ますます煩雑になるクライアント端末管理……
- オフィスにおける業務端末の中心となるPC、モバイルワークの生産性を向上させるタブレットやスマートフォン……。クライアント端末は充実し、ユーザーは快適になる一方で、負荷が著しく増大しているのが情報システム部門の運用担当者です。ユーザーの利便性と運用担当者の負荷は相反するようです。
「働き方改革」の推進により、外出先や在宅勤務、サテライトオフィス等でのモバイルワークが加速していくにつれ、セキュリティレベルの維持が大きな課題となってきました。持ち出した端末から機密情報が漏えいするようなことがあれば、経営にさえ影響を与えます。
加えて、Windows 10への移行の問題もあります。Windows 10には年2回の強制的な自動アップデートがあり、この更新も情シス担当者を苦しめます。
- 情シス担当者の運用負荷を軽減する「仮想デスクトップ(VDI)」!
- クライアント端末の運用管理の負荷を軽減するものとして「仮想デスクトップ(VDI)」が注目されています。仮想デスクトップは、仮想化技術でPCのイメージをサーバーに集約して、サーバー側で処理する技術です。
個々の端末をサーバーに集約することで、新規購入、初期設定、メンテナンス、セキュリティ維持などPCライフサイクルが一元的に可能となるため、運用管理をより効率化できます。
仮想デスクトップなら、セキュリティパッチの適用やセキュリティソフトのインストールもユーザーにまかせることなく、情シス担当者で一元的に完結。セキュリティ業務の効率化と同時に、セキュリティレベルも強化できます。
OSのバージョンアップもユーザーに依存することなく、運用側で計画的に実施。サーバー上のマスタPCに適用するだけで完了。クライアント端末の運用担当者の稼働を軽減し本来業務へ専念することができます。
- クラウド型で導入・運用をよりスマートに
- 仮想デスクトップを計画的に安定して導入・運用するためにはクラウド型(DaaS)がおすすめです。
クラウド型であれば、サービス提供者に必要な条件を渡すことでサービスを利用することができます。自社での構築・運用の手間を軽減でき、さらに、初期導入費用と月額利用料で利用できますので計画的なコスト管理ができます。
- 「フルクローン方式」より「リンククローン方式」
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さらに、仮想マシンの作成方法も端末管理の効率化に関係します。「フルクローン方式」と「リンククローン方式」の2つの提供方式を比較しながらご説明します。
フルクローン方式
サーバー上に1対1でクローンを作成します。たとえば、50GBのPCイメージを100人が利用する場合、計5TB(5000GB)のディスク容量が必要になりますのでコストが割高となる傾向があります。さらに維持稼働も仮想マシンの台数分必要となってしまいます。
リンククローン方式
OSの共通部分を共有化することでストレージを有効活用できるため、100人の利用でもディスク容量は5TBから大幅に削減可能です。
運用面でもリンククローンならば、共通部分(マスタPC)のみへのパッチで済ませることができるため簡単にバージョンアップも行えます。
リンククローン方式を採用することで管理者の稼働軽減やガバナンスを強化できるのです。
- まとめ 仮想デスクトップなら端末の管理を大幅に効率化!
- 仮想デスクトップを導入することにより、クライアント端末の管理負荷を軽減させることが可能です。また、さらなる負荷軽減のためには、「リンククローン方式」を採用しているクラウド型サービスの導入がおススメです。