2019.06.04

クラウド型仮想デスクトップ(DaaS)選定におけるサポートの重要性

仮想デスクトップは、企業やユーザーにさまざまなメリットをもたらします。一方、業務で積極的に使用する以上、どのようなサービスを選ぶかは重要です。自社の環境でもスムーズに導入・運用ができ、万が一の障害時に業務への悪影響を最小限に食い止めるために、仮想デスクトップサービスのサポートの重要性と安心できるサービス提供事業者の選び方についてご紹介します。

業務基盤となる仮想デスクトップ、サービスはどう選ぶか
仮想デスクトップ自体は、利便性向上とセキュリティ化を両立できることから、「働き方改革」「テレワーク」の推進へ向けて、多くの企業で導入が進められています。従来、仮想デスクトップは、性能・パフォーマンスが安定しないなどの課題もよく聞かれましたが、最近では、その技術は成熟しつつあり、クラウド型のサービスが主流となってきています。
とはいえ、使用しているシステム・アプリケーションによっては、性能が確保できないケースなどもまだ見受けられるようです。また、仮想デスクトップは業務基盤となることから、万が一障害が発生すると業務のストップにもつながりかねません。そのため、仮想デスクトップを導入するなら、まずは自社の環境でも十分な性能を確保できるサービスを選び、かつサポートも充実しているサービス提供事業者が必要となります。では、そのようなサービス提供事業者をどう選べばよいのでしょうか?
仮想デスクトップのサービス選定は「サポート力・ノウハウ」に注目
仮想デスクトップの導入ははじめて、というご担当者も多いと思います。そのため、まず、自社の用途に適したサービスを選ぶためには、サービス提供事業者からのていねいな説明やヒアリングが必要となります。利用が想定されるシステム・アプリケーションや利用状況を伝え、「導入前に知っておくべきリスク回避策」や「製造・研究・開発部門で使用しているアプリケーションにも対応できるか」「社内での仮想デスクトップ利用の進め方」「できること・できないこと」などをしっかりと説明・ヒアリングしてくれるようなサービス提供事業者だと安心です。
また、自社での豊富な運用の実績や、大規模なアカウント数での運用経験があるようなサービス提供事業者だと、多種多様な環境でどう安定稼働を実現していくか、といったノウハウが蓄積されているはずです。
万が一のトラブル時にも、大規模アカウントでの運用実績がものをいう
また、クラウド型の仮想デスクトップは、万が一障害が発生した際には、その復旧作業をサービス提供事業者に委ねることとなります。運用を任せられて効率的な反面、検証や設定変更などに自社が介入できる余地がなく、サポート対応が遅かったり、連絡手段がメールのみといったサービス提供事業者を選んでしまうと、復旧にも時間がかかることが想定されます。そのため、親身になって迅速に対応してくれるようなサービス提供事業者を選ぶ必要があります。
仮想デスクトップのサービス提供事業者は多数存在しますが、安価な見積金額を提示してくる事業者はおすすめできません。費用が安価な事業者は、その分サポートを限定することでコストを削減している可能性があります。仮想デスクトップは業務基盤となりますから、ちょっとしたことで社内から問い合わせが入ることも多く、サポートデスクなどの対応がよいサービス事業者を選ぶことは必須条件といえるでしょう。
また、技術的なノウハウを考えても、大規模運用の実績があるサービス提供事業者であることは重要です。大規模な運用をしていれば、その分バグ・エラーの対応経験も豊富なはずです。たとえば、アプリケ―ションのバージョンアップ時に不具合が発生したり、障害が発生した際などの問題切り分け対応もスムーズになる可能性が高いからです。
まとめ クラウド型仮想デスクトップには信頼できる事業者を
このように、クラウド型仮想デスクトップのサービス選定時は、導入から障害時まで一貫してケアをしてくれること、サポートデスクなどの対応がよいこと、大規模な運用実績があることなどをポイントとして見極めていく必要があります。