エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒岩 真人、以下 NTTコムウェア)は、公益社団法人 企業情報化協会が主催する 「2021年度(第39回)IT賞*1 」において、「IT奨励賞(社会課題解決領域)」「IT奨励賞(トランスフォーメーション領域)」を受賞しました。
 「IT奨励賞(トランスフォーメーション領域)」については、日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:澤田 純、以下 NTT)、エヌ・ティ・ティ・ビジネスアソシエ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 真治、以下 NTTビジネスアソシエ)と連名での受賞となります。

1. IT奨励賞(社会課題解決領域)

 AIでカラスの巣を自動検知し、停電を防止「Deeptector®(営巣検知サービス)」


 NTTコムウェアは、安心安全な社会を支えるインフラ設備の「点検」「検査」といったメンテナンスに着目し、画像認識AI等ITの活用により社会課題解決に向けて取り組んできました。電力会社では電力の安全・安定した供給のため、予防保全を目的とした設備点検業務を日々実施していますが、特に春先はカラスの営巣による停電が多発し、巣の早期発見および撤去が必要となります。カラスの巣は撤去した後も繰り返し作られるため、その巡視業務に多くの労力を要することが課題となっていました。NTTコムウェアでは、画像認識AI「Deeptector®」を活用し、巡視作業者が撮影したインフラ設備の動画や画像をもとに、巣の有無を自動的に検知・判定し、作業者にリアルタイムに結果を通知する「Deeptector®(営巣検知サービス)」を2021年4月より提供開始し、巡視業務の負担軽減、営巣の早期発見・撤去に貢献しています。
 このたび、画像認識AIを点検検査に活用し、事業活動を通じて社会課題解決(CSR)に結び付けた本取り組みの理念、および各電力会社への横展開、今後の道路周辺設備の点検などヘの応用により、社会課題解決として好ましい展開が期待されることが評価され、「IT奨励賞(社会課題解決領域)」を受賞しました。
2.IT奨励賞(トランスフォーメーション領域)

 NTTグループ20万人の社員情報の見える化とタレントマネジメントプラットフォームの実現


 NTTグループには多種多様な業種・業態の企業があり、タレント(社員のスキル等)情報管理や育成・評価プロセスが煩雑化しており、運用を支えるシステムのコスト面でも課題がありました。時流に即したタレント情報の把握・活用促進、社員一人ひとりのキャリア形成向上に向けた環境の提供・エンゲージメントの向上およびシステムコストの改善をめざし、NTTグループ全体の業務プロセスの統一化、システムプラットフォームの統合に取り組んできました。
 NTTがプロジェクトオーナーとしてグループ全体をけん引、業務オーナーであるNTTビジネスアソシエによる情報管理の正規化や業務プロセスの統一化、そしてシステムオーナーであるNTTコムウェアの大規模開発のプロジェクト管理力・技術力を結集することにより、約1年間という短期間でNTTグループ約80社20万人の社員が利用するタレントマネジメントシステムのプラットフォームを統合しました。リリース後もさらなる業務効率化や機能提供により、サービスの活用を進めています。
 このたびは、新市場を開拓しビジネス変革を進めなければならないトランスフォーメーションの時代において企業内の資源を「見える化」することは有益であり、グループ企業横断の人的資源のプラットフォームが壮大なトランスフォーメーションへの第一歩として評価されたことから、「IT奨励賞(トランスフォーメーション領域)」を受賞しました。

 NTTコムウェアは、今後もソフトウェア開発力を強化し、AIやデジタル技術を活用した社会的課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

*1:IT賞は、日本の産業界ならびに行政機関などの業務における事業創造、効果的ビジネスモデルの構築・促進、生産性向上等、“ITを高度に活用したビジネス革新”に顕著な努力を払い成果を挙げたと認めうる企業、団体、機関および個人に対して、公益社団法人企業情報化協会が授与するもの。「IT奨励賞」はその成果について将来性・発展性が認められるものに対して授与される賞。

※「Deeptector」は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。





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