
リモートデスクトップのメリットを知りたい。
リモートデスクトップのデメリットはなんだろうか
デメリットがあってもリモートデスクトップは利用すべきなの?
新型コロナウイルス感染症をきっかけに、多くの企業でテレワークが定着したり、これから導入しようと考えている企業も多くあります。
急速なテレワークの普及によって多くの企業で導入が進められてきたリモートデスクトップですが、リモートデスクトップの利用には、いくつかのメリット・デメリットがあります。
本記事ではリモートデスクトップのメリット・デメリットを解説するとともに、デメリットをどうすればリカバーできるのか、その対策までを解説しています。
リモートデスクトップの5つのメリット
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まずば、リモートデスクトップの5つのメリットをご紹介します。
- 場所を選ばずに業務ができるようになる
- データや端末の持ち出しが必要なくなる
- 外部の端末にデータが残らない
- スペックの低い端末でも業務を進められる
- 比較的簡単に導入できる
それでは、それぞれを見ていきましょう。
場所を選ばずに業務ができるようになる
リモートデスクトップのメリットの1つ目は、場所を選ばずに業務ができるようになることです。
リモートデスクトップを導入することで、場所を選ばずに業務を進めることができるようになります。
従来までは、会社に出社しなければ車内用PCを操作することができませんでしたが、リモートデスクトップを導入することによって自宅や外出先からでも社内のPCにアクセスし、これまで通りの作業を進めることができるようになります。
データや端末の持ち出しが必要なくなる
リモートデスクトップのメリットの2つ目は、データや端末の持ち出しが必要なくなることです。
リモートデスクトップを導入することによって、社内のデータや端末を持ち出す必要がなくなります。データや端末の持ち出しはセキュリティ上リスクの発生する行為です。
リモートデスクトップを導入していればデータや端末を持ち出す必要なく、社内のPCにアクセスすることができるので情報漏えいのリスクを抑えることができます。
外部の端末にデータが残らない
リモートデスクトップのメリットの3つ目は、外部の端末にデータが残らないことです。
リモートデスクトップはデータを外部に持ち出す必要なく、社内端末にアクセスして業務を進めることができるので、外部の端末に社内データが残らず高いセキュリティを保って業務を進めることができます。
スペックの低い端末でも業務を進められる
リモートデスクトップのメリットの4つ目は、スペックの低い端末でも業務を進められることです。
リモートデスクトップはお手持ちの端末がスペックの低いものであっても快適に利用することができます。
リモートデスクトップでは通信先のPCのスペックの元で操作をすることができるので、十分な速度のインターネット回線さえあれば、社内にいる時と同様に快適に業務を進めることができます。
比較的簡単に導入できる
リモートデスクトップのメリットの5つ目は、比較的簡単に導入できることです。
リモートデスクトップはソフトをインストールするだけで利用できるので、コストのかかる設備投資などの必要がなく気軽に導入することができます。
OSが提供しているリモートデスクトップソフトを使えば、無料で導入することもできます。より高いセキュリティと多くの機能が備わっているサービスを使いたい場合にはsplashtopをはじめとする有料のリモートデスクトップサービスを検討してみましょう。
またブラウザ上で動かせるリモートデスクトップサービスもあるので、より手軽に導入したい方は検討してみると良いでしょう。
リモートデスクトップの3つのデメリット
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ここまではリモートデスクトップのメリットについてご紹介していきましたが、リモートデスクトップを利用する上ではメリットだけでなくデメリットについても把握しておくことが大切になります。
ここからは、リモートデスクトップの持つデメリットとして特徴的なものを大きく3つに分けてご紹介します。
- セキュリティリスクが生じる
- ネット回線によるパフォーマンス低下が懸念される
- 会社のパソコンの電源をつけておく必要がある
それでは、それぞれ解説をしていきます。
セキュリティリスクが生じる
リモートデスクトップのデメリットの1つ目は、セキュリティリスクが生じることです。
リモートデスクトップを利用することによって、なりすましやマルウェアによるセキュリティリスクが生じる可能性があります。
リモートデスクトップはインターネットを経由して社外端末から社内端末にアクセスをします。
その際に、外部からの不正なアクセスをされると、社内のデータを盗まれるリスクがあります。
ネット回線によるパフォーマンス低下が懸念される
リモートデスクトップのデメリットの2つ目は、ネット回線によるパフォーマンス低下が懸念されることです。
常時インターネットに接続して端末を操作するリモートデスクトップの動作は、インターネット回線の速度に大きく依存します。
自宅でのインターネット回線の速度が遅い場合やスマートフォンのテザリング機能を利用している場合、快適に動作ができない可能性があります。
リモートデスクトップのパフォーマンス低下は業務効率の低下やストレスの原因となるため、リモートデスクトップを利用する際には高速なインターネット環境を用意しておくことをおすすめします。
会社のパソコンの電源をつけておく必要がある
リモートデスクトップのデメリットの2つ目は、会社のパソコンの電源をつけておく必要があることです。
リモートデスクトップを利用する際には、常に接続先である会社のパソコンの電源をつけておく必要があります。
ソフトウェアの自動更新や停電などの理由でパソコンの電源が意図せず落ちてしまった場合に、業務を遂行することができなくなります。
このようなリスクを避けるためには、従業員がオフィスに出社し、パソコンの電源を起動しできるように人員を配置しておく必要があります。
リモートデスクトップのセキュリティ上のデメリット対策
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リモートデスクトップを利用する上で、セキュリティ対策を施すことは非常に大切です。
先ほどセキュリティ上のデメリットについてご紹介しましたが、ここでは具体的にリモートデスクトップを利用する上でのデメリットに対する解決方法についてご紹介します。
認証を強化する
リモートデスクトップのデメリット対策の1つ目は、認証を強化することです。
リモートデスクトップを利用する際には認証を強化するようにしましょう。具体的にはログインID・パスワードだけではなく、SMSや認証コード、生体認証などを求める多要素認証を利用するようにすると、より安全にログインすることができます。
また、リモートデスクトップに利用するパスワードは解読の難しい複雑なものにすることに加え、定期的にパスワードを変更するようにしましょう。
VPNの接続を必須にする
リモートデスクトップのデメリット対策の2つ目は、VPNの接続を必須にすることです。
リモートデスクトップを利用する際にはVPNでの接続を必須にしましょう。VPNで接続することによって、暗号化された通信でより安全に社内PCにアクセスすることができます。
セキュリティソフトを適時更新する
リモートデスクトップのデメリット対策の3つ目は、セキュリティソフトを適時更新することです。
リモートデスクトップを導入するPCには、接続元と接続先共にセキュリティソフトを必ずインストールするようにしましょう。
またそれらのセキュリティソフトは、常に最新の状態に更新をするようにしましょう。
コンピュータウイルスやランサムウェアマルウェアなどは常に新しいものが出続けているので、セキュリティソフトを更新していないとその壁を破り、内部に侵入される可能性があります。
アクセス権限の管理
リモートデスクトップのデメリット対策の4つ目は、アクセス権限の管理をすることです。
リモートデスクトップを利用する際には、従業員のアクセス権限の管理を十分に行いましょう。
従業員の業務内容によってリモートデスクトップで利用できる範囲を定めておくことで、より安全なセキュリティのもと業務を進めることができるようになります。
また、リモートデスクトップを利用する際には、利用できる端末を制限することも有効です。社内で許可された端末のみ利用できるよう、IPアドレスなどで制限をかけることで外部からのアクセスを防ぐことができます。
フリーWi-Fiや公衆無線LANは使用しない
リモートデスクトップのデメリット対策の5つ目は、フリーWi-Fiや公衆無線LANは使用しないことです。
外出先でリモートデスクトップを利用する際には、カフェなどのフリーWi-Fiや公衆無線LANは極力使用しないようにしましょう。
不特定多数が利用しているWi-Fi環境の場合は悪意のある第三者が利用している可能性もあり、通信傍受やネットワークへの侵入などのリスクが考えられます。
外出先でリモートデスクトップを利用したい際には、個人で持ち運び型Wi-Fi端末などを契約し利用するようにしましょう。
まとめ
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今回の記事ではリモートデスクトップのメリットとデメリット、そしてセキュリティ面に関するリモートデスクトップの対策方法についてご紹介しました。
リモートデスクトップは多くのメリットがあり、テレワーク環境でも社内業務を円滑に進めることのできるツールのひとつです。
一方でデメリットやセキュリティ上のリスクも少なからずありますので、リモートデスクトップを利用する際には、そのようなリスクに対して十分な対策を取るようにしましょう。
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