エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒岩 真人、以下 NTTコムウェア)は、ウラセ株式会社(本社:福井県鯖江市、代表取締役社長:松田 徹、以下 ウラセ)の繊維製品生産工程における最終検査に、NTTコムウェアが提供する画像認識AI「Deeptector®」(https://sc.nttcom.co.jp/ai/deeptector/)を2021年9月より導入開始します。

 ウラセは、1918年創業、繊維素材の染色・機能性加工をもとに各種繊維製品の企画・販売事業を中心に、繊維素材の加工技術等開発にも注力しています。現在は機能性加工の強みを活かし、極めて高い品質が要求される産業資材、エレクトロニクス分野等へも展開を進めています。

 繊維業界においては、製品製造後検査で検査項目が多岐にわたるため、長年目視により検査を実施しており、検査精度の平準化が課題となっています。また、製品の品質を確保するために、検査項目が増加するとともに検査員の確認作業量が増大するため、負荷軽減と品質担保の両立も課題となっています。そこでNTTコムウェアは、蓄積したAIのノウハウを活かし、検査員の目視検査支援(下図参照)を目指し、ウラセと共同でトライアルを実施してきました。トライアルにおいては、既存の検査フローを検証、蓄積されたデータを活用し、検査判定パターンを分類、AI学習に最適化することで検出精度向上に取り組みました。その結果、検査確認箇所を10分の1以下に絞り込むことにより検査精度の確保と平準化、検査効率の改善を実現し、2021年9月より商用導入を行うこととなりました。今後はAIを他製品ラインへも導入、AIに最適化した検査構築による品質向上を検討していきます。

 NTTコムウェアは「Deeptector®」をはじめとしたAIサービスのさらなる拡充によりAIの利用を促進し、企業のデジタルトランスフォーメーション推進に貢献します。

【業務フロー(イメージ)】

業務フローイメージ導入前後その1
業務フローイメージ導入前後その2

※ 画像認識AI 「Deeptector®」https://sc.nttcom.co.jp/ai/deeptector/
※ DeeptectorはNTTコムウェア株式会社の登録商標です。
※ その他、記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。





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