2021.12.15

テレワーク時代の従業員が出社に感じる不安に企業はどう向き合う!?不安を感じる原因と対策を解説

  • テレワークと出社の両立に不安を感じている従業員がいる
  • テレワーク時代に従業員が出社に不安を感じる時の対策を知りたい
  • テレワーク中心になったことで従業員が出社に感じる不安の原因を整理したい

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、テレワークが急速に普及していますが、出社の機会がある企業は少なくありません。


しかし、中には出社に不安を感じている従業員もいます。その不安に向き合って、解消していくことが企業に求められます。


本記事では、テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因と対策を紹介します。

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テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因

ここでは、テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因を以下の順に紹介します。

  • 新型コロナウイルス感染症への懸念
  • テレワークに慣れ過ぎて出社に不安
  • テレワークで人間関係構築に苦戦

新型コロナウイルス感染症への懸念

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因の1つ目は、新型コロナウイルス感染症への懸念です。

昨今の新型コロナウイルス感染症拡大は、人々の生活様式を大きく変えた上に、多くの人々に不安を与えました。それは出社する従業員も例外ではありません。

例えば、通勤電車などの公共機関を利用することに不安を感じる人がいます。不特定多数の人が利用するため、新型コロナウイルス感染症に感染する、もしくは自分が周りに感染させることがないか不安になることも考えられます。

また、出社して大人数でオフィスにいることに不安を感じる人もいます。自分やその周りの人が新型コロナウイルスに感染した時、他の従業員にどう思われるかも不安の原因になります。

テレワークに慣れ過ぎて出社に不安

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因の2つ目は、テレワークに慣れ過ぎて出社に不安を感じることです。

例えば、テレワークに体が慣れすぎて出社を負担に感じる人もいます。通勤ラッシュなどに拒否反応を起こし、ひどい時には吐き気などの反応を起こす例もあります。

また、テレワークになったことで苦手な人と関わることや、好きではない飲み会に参加するなど、余計な人間関係がなくなり、ストレスが少なくなった人もいます。

このような人は、テレワークの方が快適と感じていることにより、出社に不安を感じてしまうのです。

テレワークで人間関係構築に苦戦

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因の3つ目は、テレワークで人間関係構築に苦戦することです。

テレワークでは従業員同士が同じ空間にいないため、普段はオンラインのやりとりばかりになってしまいます。対面のコミュニケーションと比べて、オンラインのやりとりでは自分の感情を伝えにくいことが難点です。

また、対面でフランクな会話をする機会がないことや、文字ベースでのコミュニケーションでは真意が伝わりにくいことで、テレワークでコミュニケーションを行うことにストレスを感じる人も少なくありません。

そのため、テレワークでは人間関係の構築に苦労しがちです。人間関係が構築できていない状態では、従業員は出社に不安を感じてしまいます。

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策

ここでは、テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策を以下の順に紹介します。

  • 人間関係を作る機会の提供
  • 新型コロナウイルス感染症対策の充実
  • 適切な仕事量とリフレッシュ環境作り
  • それぞれの特性を活かした人員配置

人間関係を作る機会の提供

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策の1つ目は、人間関係を作る機会の提供です。

人間関係は、働きやすさに大きな影響を与えます。人間関係作りに失敗すると、従業員は大きなストレスを感じるものです。また、テレワークでは従業員同士が同じ空間にいないため、人間関係作りの難易度が一層上がります。

従業員同士でコミュニケーションを取る機会を設けて人間関係作りを行うことで、わからないことを気軽に聞ける雰囲気作りができます。また、ストレスのサインに周りがいち早く気づけるようになります。

上司だけでなく産業医にも相談できるように体制を整えると、より良いでしょう。

また、転職などで環境が大きく変わって、新たに人間関係を作る必要がある時には、特に大きなストレスになります。転職者には、人間関係作りだけでなく、職場のルールや仕事内容もインプットできるように周りがサポートすると良いでしょう。

新型コロナウイルス感染症対策の充実

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策の2つ目は、新型コロナウイルス感染症対策の充実です。

テレワーク時代であっても、オフィスに出社して働く従業員は多数存在します。その中には、新型コロナウイルス感染症に対して不安を感じている人も少なくありません。

オフィスでパーテーションなどの感染症対策が取られていても、公共交通機関による通勤の途中で感染するかもしれないという不安を感じる従業員もいます。

その不安を和らげるには、オフィスでの感染症対策だけでなく、新型コロナウイルス感染症への不安やその日の体調をお互い話しやすい雰囲気作りも有効です。また、職場でコロナウイルス感染者が出てもハラスメントが起きないよう、制度を整備することも必要です。

適切な仕事量とリフレッシュ環境作り

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策の3つ目は、適切な仕事量とリフレッシュ環境作りです。

テレワークの方が楽、もしくは通勤が苦痛と考えて、テレワークに慣れすぎて出社に不安を感じる従業員もいます。そのような従業員に対しては、出社に対して更なる不安を与えないよう適切な量の仕事を与えるように注意しましょう。

また、従業員に対して、出社への不安を和らげるカウンセリングやリハビリ、もしくは出社意欲を向上させるインセンティブを施すことも、従業員が出社に不安を感じる時の対策となります。

それぞれの特性を活かした人員配置

テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる時の予防策・対策の4つ目は、それぞれの特性を活かした人員配置です。

各々の従業員にはそれぞれ特性があります。それらの特性により、業務内容の向き不向きが発生します。

そのため、テレワークに慣れてしまった従業員や出社よりテレワークの方が生産性が高い従業員は、テレワーク中心の働き方ができるように、人員配置を工夫したり制度を整備したりしていきましょう。

テレワーク時代の出社に対する不安増加を避ける

テレワーク時代においては、特に出社への不安を感じるものです。出社への不安が増大してストレスを溜め続けると、出勤困難症になる恐れがあります。出勤困難症とは、出社したくてもできない状態のことで、出勤不能症・出社不能症とも言います。

出社に対する不安は甘くみるべきではなく、新しい時代に企業が求められる課題と言えます。テレワーク時代においても、従業員の出社に対する不安を少しでも和らげるよう工夫しましょう。

例えば、普段のオンラインコミュニケーションではついつい効率ばかり求めてしまいますが、社内のWeb会議システムの背景をフランクなものにする、チャットルームに雑談部屋を設けるなど、遊び心を加えてみましょう。

また、従業員が出社に対する不安が増加している時には、気軽にカウンセリングができるように制度設計を整えましょう。

こうすることで、従業員の不安を和らげ、社内の雰囲気も良くなることでしょう。

まとめ

本記事では、テレワーク時代の従業員が出社に不安を感じる原因と対策を紹介しました。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、テレワークが急速に普及しています。ただ、テレワークと出社にはそれぞれメリットとデメリットがあります。仕事内容によっては、出社しないとできない仕事もあります。

そのため、テレワークと出社のバランスを取り、必要に応じて両方を組み合わせたハイブリッドな働き方を支援する取り組みや制度を作っていきましょう。そうすることで、テレワークと出社のメリットを両立できるはずです。

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