エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒岩 真人、以下 NTTコムウェア)は、デジタル技術を活用し社会インフラメンテナンスを支えるSmartMainTech(スマートメインテック)シリーズのひとつである「フィールドコラボ」(https://www.nttcom.co.jp/smtech/fieldcollabo/)について、作業者の安全を確保するための機能を搭載した新バージョンを10月19日より提供開始します。「フィールドコラボ」は工事進捗管理と遠隔作業支援、現場コミュニケーションを一体化することにより現場の働き方デジタルトランスフォーメーション(以下 DX)を実現するサービスです。

 建設業界では就業者の高齢化と若年層の離職等により作業者の負担が増えるなか、工事現場の労働災害による死傷事故は増加*1しており、作業者の安心安全の確保は事業者の重要な課題となっています。NTTコムウェアは、電話をはじめとする通信ネットワーク、基地局内外の施工や設備を管理するシステムの構築運用等により、通信インフラ設備工事をITで支えてきました。「フィールドコラボ」ではそのノウハウを活かし、映像・音声による遠隔作業支援やチャットによるコミュニケーション効率化、それらやり取りを自動で工事進捗データベースへ登録・一元管理を実現し、生産性向上と安全確保の両立を支援しています。
 このたび安全確保の強化の観点から、労働災害型別で最も発生数が多い「墜落・転落」「転倒」*1や近年増加する「熱中症」*2など労働災害リスクに対して対策を講じることが安全確保に必須と捉え、関連するサービスと連携した以下の機能を提供します。
SmartDataFusionロゴ

■ 音声対話AIによるハンズフリーレポート


音声対話AIによるハンズフリーレポートイメージ
音声対話AIによるハンズフリーレポートイメージ

 工事現場での図面確認やコミュニケーションのためのスマートデバイス活用は広がりつつありますが、高所や暗い場所等でのデバイス操作は危険を伴います。また、厚生労働省の転倒災害防止対策として「ながら」歩きの禁止などが点検対象*3となっています。今回、現場管理者など利用者自身が自由に対話シナリオ作成できる音声チェックリストとともに、ウエアラブルマイク・スピーカーと連携した音声での報告・帳票作成をハンズフリーで実現することにより安全を確保しました。音声UIにはNTTドコモの「ドコモAIエージェントAPI®」を活用しています。

■ ウエアラブルIoTセンサによる作業者健康管理


ウエアラブルIoTセンサによる作業者健康管理イメージ
ウエアラブルIoTセンサによる作業者健康管理イメージ

 遠隔管理では作業者の姿を映像でしか見ることができず、健康状態の把握が困難でした。そこでNTTPCコミュニケーションズが提供するウエアラブルIoTセンサによる作業者の体調管理サービス「みまもりがじゅ丸®」とフィールドコラボをセットで提供することで、作業者の体調をリアルタイムかつデジタルに把握することができます。

■ 3Dモデルによる危険作業把握


3Dモデルによる危険作業把握イメージ
3Dモデルによる危険作業把握イメージ

 構造物の高さを3Dモデル空間に描写、工事の前に管理者側で作業空間を事前に把握し、手順確認や位置ずれ、危険ポイントの抽出を行うことで、作業中の事故を予防します。設備や構造物のデジタルツイン化を実現するNTTコムウェアの「Smart Data Fusion」と連携し、作業空間と作業箇所を統合した3Dモデル空間でのシミュレーションを実現します。
 その他、フィールドコラボのオプション機能として現場での事故事例やナレッジを水平展開するための「業務掲示板」をあわせて提供し、複数現場の管理を行う管理者を支援、工事現場の安全活動を変革していきます。
 NTTコムウェアは「フィールドコラボ」をはじめとしたメンテナンス支援サービスを拡充し、生産性向上と安全確保を通じて、インフラメンテナンス業界のDXの推進に貢献します。

*1令和2年 労働災害発生状況(厚生労働省 令和3年4月30日)
https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/000775170.pdf
*2令和2年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(厚生労働省 令和3年4月30日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18365.html
*3厚生労働省 職場のあんぜんサイト 転倒災害防止のためのチェックシート
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/information/tentou1501_24.html

<別紙>

1.概要

 「フィールドコラボ」は、NTTの通信基盤を支える中で培ってきたコミュニケーション基盤の技術を活かし、インフラメンテナンス工事に関わる作業現場とオフィス(事務所)をつなぎ、リモートでの工事支援と工事進捗のリアルタイム共有・可視化を実現するクラウドサービスです。
 オフィスにおいて作業現場の管理を行う「現場管理者」が、現地の「現場作業者」を映像と音声で支援する「遠隔支援機能」、現場から工事進捗を手軽にチャットで報告できる「チャット報告機能」、これらのやり取りした内容を自動で工事案件ごとに保存し工事の進捗を可視化する「工事進捗管理機能」を提供します。「フィールドコラボ」を活用することで、新たなデジタルツール等の現場への導入を支援するとともに、管理者を煩雑な工事管理業務から解放します。このたび、新バージョンとして「音声対話AIによるハンズフリーレポート」「ウエアラブルIoTセンサによる作業者健康管理」「3Dモデルによる危険作業把握」「業務掲示板」を提供開始します。

2.新バージョンのその他追加機能
■ 業務掲示板

 工事マニュアルや報告書雛形の配布、事故例の水平展開などが可能な業務掲示板をご提供します。工事管理と掲示板は同じ画面上ですぐに遷移することができ、関連する複数の現場へ迅速に知見を展開することも可能です。

業務掲示板イメージ
業務掲示板イメージ

3.料金

 利用企業の導入規模・使用条件により個別見積り
※「音声対話AIによるハンズフリーレポート」「3Dモデルによる危険作業把握」「業務掲示板」サービス利用にはオプション契約(有償)が必要となります。
※「ウエアラブルIoTセンサで作業者健康管理」は別途、NTTPCコミュニケーションズ社「みまもりがじゅ丸®」の申し込みが必要となります。

4.新たな機能の提供開始日

2021年10月19日(火)

5.商品ホームページ

https://www.nttcom.co.jp/smtech/fieldcollabo/

※「SmartMainTech」はNTTコムウェア株式会社の登録商標です。
※「フィールドコラボ」はNTTコムウェア株式会社の出願中商標です。
※「ドコモAIエージェントAPI」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
※「みまもりがじゅ丸」は株式会社NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。
※その他、記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。





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