コンサルティング、要件定義における弊社取り組み
弊社では、コンサルティング、要件定義といった上流工程ではお客様のビジネス内容と目標、現状の課題を把握し、プロジェクトの目的や価値を明確化した上でプロジェクトを進めることが重要と考え、「匠Method」や「RDRA」を活用しています。
要件定義における匠MethodとRDRAを用いた進め方(例)
4.
匠Methodを用いて価値と実施内容の優先付けを行う。 その際ステークホルダーモデル、価値分析モデル、 要求分析ツリーを活用しニーズや関係性を整理した上で 抜けもれの無い要求分析を行うことができます。
5-6.
匠Methodを用いて要求を明確化した上で RDRAを用いビジネスコンテキスト、業務フロー図 ビジネスユースケース等を活用してより詳細な要件定義を行うことができます。
匠Methodとは
「匠Method」は、ビジネスや業務などの関係者における価値を明確化し、全体像を表現することで、対象とするスコープや要件について関係者と意思統一を図ることができる手法です。お客様の目的や要件を明確化するのに本手法は適しています。
お客様からヒアリングしたビジョンや各種要望を入力とし、「ステークホルダーモデル」、「価値分析モデル」、「価値デザインモデル」、「要求分析ツリー」を作成し、お客様と意識統一を図ります。最終的に要求分析ツリーからIT要求に対する解決策を整理し、要件定義書を作成していきます。
〈匠Methodにおける作成物 例〉
-
ステークホルダーモデル
関係者の思いを共有する
-
価値分析モデル
ステークホルダーのニーズを明らかにする
-
価値デザインモデル
自分達のなりたい姿を明らかにする
-
要求分析ツリー
要求の関係性を整理し、アクションまでつなげる
「匠Method」は、匠BusinessPlace社の登録商標です。
RDRAとは
RDRA(Relationship Driven Requirement Analysis)とはビジネス価値や、外部環境から、システム要求される仕様までの関係性を、図で分かりやすく表現し、関係者間で合意しやすくする要件定義手法です。お客様側の要件が比較的明確化された中で、ビジネスルールなどより細かい要件確認や構成管理をしたい時に使用します。
RDRAを使う活用メリット
- システムの全体像をビジネス目線で把握できる
- 要件に関して対話を円滑にし、認識齟齬を減らすことができる
- モデルを活用することで関係者間におけるコミュニケーションの促進ができる
- プロジェクト関係者間で業務要件を容易に共有出来るため、チーム全体での業務理解度向上と、業務要件の有識者への業務集中を回避出来る
- 要件の構造化、トレース(なぜその要件がでたか)が可能になる
RDRAでは以下の成果物を作成します。
- @ステークホルダーモデル
- Aビジネスコンテキスト
- B業務フロー
- Cビジネスユースケース(UC複合図)
- D情報モデル図
- E状態モデル図
- Fバリエーション・条件定義
下記の図に記載のとおり、RDRAでは従来設計書と比較し、顧客のビジネス価値が表現される点、および要件定義書と外部設計書の両方の要素が含まれる点に特徴があり、これによりビジネスサイト、技術サイドの両方の観点から要件について確認することが容易になります。
「RDRA」は、株式会社バリューソース社が提唱するモデルベースの要件定義手法です。